トゥーランドット感想

すごかったです。

この一言に尽きるって気がします。
なっちは、本当にすごかった。
まず、声が全然いつものなっちじゃなくて、低めの良く通る声でした。
噛み噛みなっちっぷりはどこへやら、大迫力の演技でした。
圧巻だったのは、第2幕始まってすぐのソロ。
感情の篭った歌声と、高音に向かって会場に響き渡るほどの声量は本当に素晴らしかったです。
なっちファンでよかった!と痛感しました。
双眼鏡も持っていっていたので、表情までばっちりみることができました。
梅田芸術劇場、3階席の真ん中よりの最後尾の列くらいなんですが、舞台全体も見渡せるし、双眼鏡を使えば表情もバッチリ見えるし、思っていたより全然見やすかったです。
傾斜が結構あったので、前の人が邪魔になることがないし。
唯一、客席を通るところは見れなかったのが残念でした。

カーテンコールがまた良かったです。鳴り止まない拍手の中、3度もカーテンコールが行われました。
そこにはなっちスマイルがあって、やっとリューが安倍なつみになったっていう感じがして、
なんだかほっとしました。

舞台そのものがどうなのか、これが初舞台なのでよく分からないのですが、
とりあえず感じたこと。

セットが豪華!
特に大階段はもう動くし、変形(?)するし、拷問部屋まであるし。
照明もすごかった!道ができたり、竜が昇ったり。
血しぶきに見立てたり。
音楽も迫力の生演奏で、生で感じる振動とか、音の洪水ですごかったです。
幕が下りたあとも、オケの演奏が終わるまで拍手は続いていました。

衣装も素晴らしかった!
絢爛豪華。最後アーメイさんと、おつきの女官の衣装が青から赤へがらっと変わるんですが、ぞくっとするくらい綺麗でした。

で、内容。
これが一番微妙かも。。。(オイ)
話の流れは事前に予習していたし、そう難しい話でもないと思うので理解できたのですが、
肝心のトゥーランドットの心の変化がいまひとつ分かり難かった気がします。
まず、氷の女帝ってことですが、冷たさを感じなかった。カラフに心を奪われるのも、唐突すぎた気が…?
まあ私がなっち見すぎて話しに入り込めきれなかっただけかもしれません。
でもアーメイさん、なれない日本語なのに、思っていたより全然流暢に話されてました。
歌も高音で広がっている所はすごく良かったです。
中村獅堂さんも悪役っぷりが嵌ってて、かっこよかったし、歌も前評判よりは聞けた気が。
岸谷五朗さん、歌うまいし、びっくりしました。そしてテレビで見るより、かっこよかった。
早乙女太一さん、声が以外と低かったりして意外でしたが、舞のしなやかさは見事でした。
なっちとの絡みが多く、また2人とも一途で一生懸命で、一番感情的に入りやすかったです。

初舞台観劇としては、すごく贅沢な舞台だったと思います。
音楽が素晴らしかったので、できればDVD、無理ならせめてサントラだけでも出して欲しいなあ〜。
もう一度あのなっちのソロが聞きたい!